インプラントが難しいケース

全身疾患

全身疾患

全身疾患

全身疾患があっても十分にコントロールされていればインプラントが絶対禁忌というわけではありません。しかし、リスクが高くなることは事実ですので医科の先生の意見も聞いた上で総合的に判断した方がいいでしょう。また、悪性腫瘍の薬物療法や、骨粗鬆症の治療を受けている方である種の薬(ビスフォスホネート系)を服用している方は術後に骨髄炎が起きやすくなり骨の壊死がおこるとの報告があるので注意が必要です。以下に示すのは特にインプラントに限らず歯科治療を受ける際に気をつけなければならない全身疾患です。

循環器疾患

高血圧症、虚血性心疾患、心臓弁膜症、先天性心疾患など

呼吸器系疾患

気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺気腫など

脳血管障害

脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など

代謝、内分泌疾患

糖尿病、甲状腺機能亢進症など

肝疾患

肝炎、肝硬変など

腎疾患

慢性腎不全など

神経、筋肉疾患

パーキンソン病、重症筋無力症など

重度感染症

ウイルス性肝炎、AIDSなど

骨量不足

骨量不足

インプラントは埋め込む場所に十分な骨がないと難しくなります。ただし、最近では短いインプラントでも安全だと言われており、適応範囲は広がっています。個々のケースのよって条件が異なりますので、詳しくは歯科医に相談される方がいいでしょう。

義歯で不満の方でも、インプラントでも不満の方がいる

義歯と比較するとインプラントは万能と思いがちですが、そうではないケースもあります。ある報告によると義歯に不満を訴える方でインプラントをした場合、なかにはインプラントでも不満が解消されなかった方がいたそうです。もちろん、入れ歯と比べるとインプラントは歯とほとんど同じように噛むことができますが、舌触りやそのほかの感覚までまったく自分の歯があったときと同じ感覚でというわけにはいきません。自分がどのレベルまで望むかをよく歯科医に説明して納得してから決断した方がいいでしょう。

骨質

骨粗鬆症の方のように骨があっても中が空洞状態の骨ではやはりインプラントは難しくなります。骨の状態は図のように4つのレベルに分類されていて、タイプ4が最もインプラントの固定が難しくなり、ひいては成功率にもかかわってきます。

骨質

骨繊維の質

骨組織のタイプ

部位

I

皮質骨は密な厚い層
内部は均一な緻密骨

下顎前歯部

II

皮質骨は密な厚い層
内部は密な骨梁

下顎前歯部
下顎臼歯部

III

皮質骨は薄い他孔性
内部は強度に優れた密な骨梁・すう粗な海綿体

下顎臼歯部
上顎前・臼歯部

IV

皮皮質は薄い多孔性

上顎臼歯部

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